過去・父との確執

母が言った。 「過去が不幸であったとしても人は未来を持っている。未来は今からどんなふうにも創れる。どんなふうに創りたいの?」って。 僕の過去は最悪だ。 人は皆、僕を理解しない。人間として扱う人など全くいない。父親だってそうだ。血が繋がっていても、それでさえも、僕を知ろうとしなかった。いつも暴言を吐き、部屋に閉じこもって好きなことばかりしていた。母を傷つけ、自堕落な態度を改めようとしない、卑怯な男だった。他人なら許せたかもしれないが、自分の父親だと思うと許せなかった。 母は強い人だった。 いつも我慢強く、僕と弟を一人で育てた。離婚するために、パートの仕事をした。 地団太を踏む父に法律という常識を掲げた。父の言い分は認められなかった。 自分勝手な言い分が認められないと知ると、養育費も何も出すことなく、父親という存在を放棄した。何よりも許せないのは、養育費を払わず、弟が会いに行っても文句ばかりを言って追い返したことだ。 僕は決めたんだ、父親の代わりをすると。 弟を学校へ行かせ、僕と同じように父親に嫌悪感を抱く彼を立ち直らせると。時間をかけて。 僕は父親が嫌いだ。好きになんてならない。 いつもいつも僕に当たり前はない。当たり前はないけれど、心はある。 心はいつも、暗闇から明るさを探す。光を探す。 世の中は、今の僕のように、明るさが必要なのだ。輝きがね。輝きは闇を知るから、謙虚でいられる。そして、永遠たる幸福を目指せるのだ。


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