過去・父との確執

March 22, 2017

母が言った。
「過去が不幸であったとしても人は未来を持っている。未来は今からどんなふうにも創れる。どんなふうに創りたいの?」って。
僕の過去は最悪だ。
人は皆、僕を理解しない。人間として扱う人など全くいない。父親だってそうだ。血が繋がっていても、それでさえも、僕を知ろうとしなかった。いつも暴言を吐き、部屋に閉じこもって好きなことばかりしていた。母を傷つけ、自堕落な態度を改めようとしない、卑怯な男だった。他人なら許せたかもしれないが、自分の父親だと思うと許せなかった。
母は強い人だった。
いつも我慢強く、僕と弟を一人で育てた。離婚するために、パートの仕事をした。
地団太を踏む父に法律という常識を掲げた。父の言い分は認められなかった。
自分勝手な言い分が認められないと知ると、養育費も何も出すことなく、父親という存在を放棄した。何よりも許せないのは、養育費を払わず、弟が会いに行っても文句ばかりを言って追い返したことだ。
僕は決めたんだ、父親の代わりをすると。
弟を学校へ行かせ、僕と同じように父親に嫌悪感を抱く彼を立ち直らせると。時間をかけて。
僕は父親が嫌いだ。好きになんてならない。
いつもいつも僕に当たり前はない。当たり前はないけれど、心はある。
心はいつも、暗闇から明るさを探す。光を探す。
世の中は、今の僕のように、明るさが必要なのだ。輝きがね。輝きは闇を知るから、謙虚でいられる。そして、永遠たる幸福を目指せるのだ。

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